Edu自身によるアルバムAlmahの全曲解説 − Rock Brigade 239号 に掲載

King
 この曲は、一般的に富や権力などの、ある目的ゆえに盲目的になる人間の貪欲さや野心について語っているんだ。具体的には、自分の目的を達成するために、人々の信仰を利用する宗教家について語っていて、それは僕をとても嫌な気分にさせることなんだ。人々は教会にわずかながら寄付をしているのにね。

Take Back Your Spell
 この曲は、勇気を歌っているのだれど、文字どおりの意味ではないんだ。戦士の物語を語っているのではなくて、例えば、人生の全てを失った人の物語なんだ。

Forgotten Land
 これは、孤独の感情だ。特に、貧しい国々(まるで地図上に存在しないかのようだったり、大国にとっては何の重要性もないような国々)の放置・放棄について語っていてるんだ。それは、そこに住む人々の中に疎外感を産み、希望も何もなく、出口が見えないんだ。

Scary Zone
 この曲の中で僕は、恐怖について触れているんだ。なぜ人々は恐れるのか?恐怖は、人間だけでなく、全ての生物を守るためのものだ。恐怖は人をある場所まで導き、どこへ行き着くか知っている。僕はこのテーマを良く調査して、全世界には、恐怖の標準的な水準があると分かったのだけれど、それを越えて、今日多くの人々が抱えているパニックの一連の徴候について語っているんだ。つまり恐怖とは、開け放たれたいくつかのドアがある世界のことで、人々はそのドアから中に入ることは出来ない世界なんだ。さもなければ、人々はそのパニックの世界の中に堕落し、迷ってしまう。まるでその世界が迷路であるかのようにね。

Children Of Lies
 これは、全てに存在する裏切りを歌っているんだ、残念ながらね。僕はある歴史の事実を調べて、ツタンカーメン(約3,000年前にいたファラオ(エジプトの王))について語ることを決めたんだ。彼の父親は彼がまだとても若いうちに亡くなったので、現実的にもファラオとして、聖職者たちによって育てられたんだ。けれども、彼が18歳になり実際に権力を手にした時、彼を育てた聖職者たちによって暗殺されてしまったんだ。悲劇的な歴史だよね、まるで親に裏切られたようなものだからね。

Break All The Welds
 これは自由についての曲だけれど、自由と放蕩は取り違えることのないものなんだ。70年代は社会的に非常に荒廃していたけれど、ブラジルが独立した時、ブラジル人はほんの少しかけているものを感じたんだ。自由のもとに、きちんと計画された国を作る事をしらなかったんだよね。だから僕はこの事実、この国に存在する無秩序を取り上げたんだ。

Golden Empire
 この曲で僕は忍耐や確固たる信念といったことを語っていて、それは皆が持っているはずのものなんだけれど、時々人間は、感覚がマヒした状態に陥ったり、進歩せずに終わったり、ほかの事に左右されるがままになったり、立ち上がり闘うに足りるだけのエネルギーなく生きていたりする。この曲は、物事は簡単ではないけれど、人間は自分の目的を達成するために努力するべきだと言っているんだ。 それは僕のアーティストとしての道のりを良く表してもいるんだよ。簡単なことはなかった、僕はとても若い頃から音楽を始めて、常に努力し多くの壁を破ってきて、いくつかの目標は達成したけれど、まだな事もあって、常に何かより良い方法はないかと模索しているよ。

Primitive Chaos
 これは愛について歌っているんだ。愛はある意味、壊れやすいものだと思うので、それを語るために、愛の神・エロスの物語を用いる事はナイスだと思ったんだ。そのエロスの話を語るのにある神話を使って、最後に、男女間に存在するような愛について語っているんだよ。だけど、歌詞のベースはエロスの物語なんだ。

Breathe
 この曲は生命についてで、それは僕達が自分たちの中に持っている光り輝くものなのだけれど、問題が起こって、ついには失ってしまうんだ。だけど、人間は皆、そのエッセンスは持っている。だから僕はこの歌詞の中で、人々には才能やコツを持っていて何か解決策があり、何も終わりではない、この世界に存在する生命は、そこにあるものに従うのみだということを語っているんだ。自然や、子供の微笑み、自分の中で生まれる音楽など・・・。僕は命の輝きはあらゆる所に存在し、それは人が悟り、ベールを取り、人が生み出すであろう悲しみや怨恨から作られた殻を破るのに十分だと言っているんだ。

Box Of Illusion
 これは傲慢・横柄についての曲だ。人間が目的を達成しようとする時、彼らは時々闇の世界に陥り、その世界の中で迷うかもしれない。自分達の起源を忘れて、自覚なしに何度も多くの人々を踏みつけているかもしれない。そして傲慢さは、それが利用する全ての発展的な良い感情の存在するところに、錯覚の箱(Box of illusion)を創り上げ、この世界に存在しているんだ。

Almah
 これは最後の曲で、僕達のalma・魂や、他の曲で扱ったポジティブな感情、ネガティブな感情を表現するために、今まで話した全てのことを含んでいるんだ。女性のイメージとして表わされる、歴史家の概念の中のある比喩として、僕はゴスペルコーラスや、曲の最後にはある女性の歌声(シンガー・Aline Ramons)を入れたんだ、まるで魂そのものが歌っているかのようにね。 この曲は死について歌っていてるけれど、ネガティブな感情ではなく、肉体から離れた魂の解放の感覚の中での出来事のようなものなんだ。