サイトMundo Rockに掲載のインタビュー 2006年7月

 

Mundo Rock (以下MR): 「Almah」は、あなたがこれまで参加してきたCDの中でも、大胆なプロジェクトのひとつですか?

Edu: うん、そうだよ!特に実際、コンセプト、ゲストミュージシャン、レコーディングスケジュール、作曲、アレンジ、歌詞など、僕がこのプロジェクトの全てに関わっているからね。とっても素晴しい経験だったし、音楽的にも十分に力を発揮できたよ。

 

MR: 何曲かは、ANGRAの音楽性とは関連がないようにも思えるのですが、「Take Back Your Spell」や「Scary Zone」はANGRAでも使えたのではないですか?これらの曲は、ソロアルバム用に作られたのですか?それとも前からあったアイディアですか?

Edu: アルバム「Almah」に入っている全ての曲は、このアルバムのために作ったんだよ。

 

MR: 「Almah」の歌詞、タイトル、コンセプトは、ストレートに人間やその存在について語っているものですね。そこで、このCDのコンセプトの中に、何か個人的な出来事は含まれていますか?Almahという名前は、どこから出てきた発想ですか?

Edu: まさにそうだね。僕らの生活において重要なものの1つである、「感情」について歌いたかったんだ。感情は、未来と直接関係があるからね。アルバムの中で例に挙げた感情のいくつかは、僕にとっては生き生きしたものではないけれど、別の多くの人々を見ていると、そを引き合いに出す事は重要だと思ったんだ。このCDは僕にとってとても貴重なんだ。Amlahというアルバムタイトルは、曲のAlmahから来ているんだよ。
色々と調べていた時に、この名前は、このプロジェクトの全てを語っていると気付いたんだ。加えて発音上では、ポルトガル語での「Alma」(日本語:魂 英語:soul)に当たるということもね。これはまさに僕の音楽に宿っているものだからね。

 

MR: Emppu, Casey, Lauriですが、彼らの属するバンドはここブラジルでもプレイした事があるので、良く知られていますよね、勿論ブラジル人ゲストミュージシャンも同様に。しかしMike Stoneは未だにブラジルではプレイしていません。彼の参加はどういった経緯ですか?あなたはもうQueensrycheの新作Operation Mindcrime2は聴きましたか?

Edu: 残念ながらまだ聴いていないんだけれど、とても良い作品に違いないだろうな。Mikeの参加はCaseyからの提案だったんだ、彼らは友達なんだよ。彼はとても良い人で、このプロジェクトをとても気に入ってくれたんだ。

 

MR: 話をソロアルバムに戻すと、「King」は80年代メタル風で、ANGRAではみられない歌い方をも使い、ヘビーなリフもあり、とてもアグレッシブですよね。メタリカのBlack Albumを思い出しましたよ。あなたはより伝統的なヘビーメタルに回帰したものを作ろうとしたのですか?

Edu: 伝統的かどうかは僕には分からないけれど、ただ、ロックであるということは言えるよ。今まで受けた沢山の影響を詰め込んだし、先入観や偏見、リミットをもたずに曲を作ったんだ。 最終的な目標は、ストレートで、モダンかつヘビーあると同時に洗練された音だよ。そして間違いなく望みどおりに出来上がったよ。

 

MR: また、この曲のスローパートはAlice in Chainのようですね。そう思いますか?

Edu: そうかもしれないね、ボーカルメロディーがね!

 

MR: 「Take Back Your Spell」は、より生々しくストレートなだけで、まるでANGRAの曲のようですね。あなたはANGRAではメインコンポーザーではないですが、新作にはあなたの曲がより多く入りますか?

Edu: 速い曲は大好きだからね。実際、ライブでそういった曲を歌うのも好きだし。Take Back Your Spellは、ANGRAのSpeedよりヘビーで、君が言うように、より生々しい音だ。ANGRAの新作では、僕の曲が2曲入るはずだよ。

 

MR: 「Scary Zone」では打楽器や地方色の強い音楽が楽しめますが、この曲はどのようにレコーディングしたのですか?

Edu: とてもクールだったよ。この曲はまず、とてもヘビーなギターのリフがあっったんだけど、さてそこで僕はパーカッションを考えていたんだ。全てLCMスタジオで行ったんだけど、様々な打楽器を、満足いく結果になるまで混ぜ合わしたんだ。「Olodum(この言葉の意味が不明です・・・スイマセン)と名づけたいくらいだったけれど、スタジオに収まらなかっただろうな!ははは(笑)!

 

MR: 「Break All The Welds」はとてもハードで強いトーンですよね。CD・Almahの中には様々なスタイルが存在していますが、収録曲をまとめる手がかりとして、何を示したかったのですか?Edu Falaschiスタイルですか?

Edu: うん、まさにEdu Falaschiだ。このアルバムの骨格は、音楽そのものに宿る大切なものであって、それはミュージシャンに存在しているものではないんだ。聴いて、楽しんで、感動するための音楽であって、オリンピックのメダルを獲得するためのものではないよ。

 

MR: 最後の4曲はとてもソフトかつメロディアスで、我々が普段聴き慣れているものと区別されており、あなたのコンポーザーとしてのまた別の一面を際立たせていますね。こういった曲順は意図的なものですか?

Edu: うん、よりエネルギッシュでタフな曲をCDの始めに持ってきて、少しづつ穏やかになっていき、最後により「リラックス」したところへと辿り着きたかったんだ。「アドレナリンが出てきた、とリスナーが叫んで、エキサイトさせて、それを溢れださせる、それから満足感を味わうべくリラックスする」みたいな感じだな。

 

MR: タイトルトラックは、美しいゴスペルコーラスと女性ボーカル(Aline Ramos)が入っていますね。このゲスト参加の経緯と、その意図を話していただけますか?

Edu: この曲は、他の10曲で語ってきた事全てを含んだもので、より超越した領域へ向けての旅の感覚において、死を歌っているんだ。よりピュアで、魂が肉体から離れて解放され、平穏になるところへの旅だよ。「Almah」というヘブライ語は処女性や純潔さを意味し、女性的なものとして表現されるので、僕は女性ボーカルソロと、魂の解放の瞬間と昇天を祝うことを表現するコーラスを、曲に使いたかったんだ。

 

MR: レコーディングはTemple Of Shadowsのツアーの合間に行われたとのことですが、どのように2つを両立させたのですか?

Edu: いつもとても忙しかったけれど、好きなものを作るのだから、時間はうまく調整するよ。

 

MR: ところで、ここ最近のショーでANGRAは、Temple Of Shadowsの全ての曲をプレイしていましたね。そのアイディアはどこから生まれたのですか?

Edu: ごく自然な事だったんだ。全ての曲が互いに連続性を持っているコンセプトアルバムのツアーだったのだからね。

 

MR: Circo Voadorで行われたショーを観ました。言い難いのですが、今まで自分が観たANGRAのショーの中でも良くないもののひとつだったと思います。そこで尋ねたいのですが、あなたはどう思いましたか?あの時何が起こったのですか? 昔からANGRAを観ていますが、今までのショーは期待を超える素晴しいものでした。

Edu: 僕に関して言えば、真面目にあのショーでは、良い思い出が沢山あるよ。いつものようにベストを尽くしたし、大好きなリオ・デ・ジャネイロでプレイすることはとてもハッピーだった。悪いショーだったとは思っていないけれど、人それぞれの意見があるからね。


⇒ この項目に対して、BBS上で「このショーで一体何があったのか?」という質問を頂きました。そこでインタビュアーのRafael Carnovaleに尋ねたところ、次のような回答を頂きました。 (9/28UP)

このときのバンドのパフォーマンスは、退屈だったんだ。この数ヶ月前に別の会場(Claro Hall/RJ)で観たショーは、バンドの息も合っていて、Eduも素晴しい出来で、自分が今まで観たANGRAのショーの中でも良いもののひとつだったけれどね。

だけれど、2006年3月のCirco Voadorでのショーは、そのような素晴しい事が何もなかった・・・ ステージは無気力で、まるで会社のイチ従業員がただ単に仕事をこなすように、Temple of Shadowsの全曲をプレイしたんだ。僕にはとても形式的に聴こえたんだよ、ツアーの終わりだからという点は良い訳にはならないな。ANGRAは、ショーでミスをし始めているころで、休養をとる時期だという考えを持つべきだったんだ(これは色々なフォーラムで指摘されていることだよ)。 そんな具合だったから、今まで多くのショーを観てきたけれども、その中でも良くないもののひとつだったんだ。

こういったことを認めるのは不本意だけれど(自分はANGRAが好きだし、メンバーチェンジのあと、立ち直ってくることができたことはとてもよいと思うんだ)、あの時のショーは、ひとつのバンドが存在していたのではなく、5人のプレイヤーが、ただ単に演奏をしているという感じだったんだ。ANGRAやSepulturaといったようなバンドは、少なくとも強い熱意・ガッツをみせる責任があるよ・・・ つまり熱意・気力が、あのCirco Voadorのショーにみられなかったものなんだ。

新しいアルバムには、彼らの方向性を維持することを期待しているよ。少し聴いたのだけれど、とても元気づけられたからね! 

 

MR: 世間では、ANGRAはバンド内部の問題で苦しんでいると言われていて、噂好きの人々によってEdu Falaschi脱退説まで流れました。こういったことはバンド内部の環境を侵すものですか?あなたのソロアルバムは、こういった噂を拡大させるものでした。

Edu: ANGRAに加入した時点から、そういう噂は耳にしているよ。僕に関してだけでなく、AquilesやFelipeに関してもだけど、それはよくあることだな。ANGRAはより強化されているし、今までしてきたことはベストだ。ANGRAの成功はねたみを買って人を不快にすることもあるけれど、僕ら自身に関しても同じだよ、まるでショーケースの中にいるみたいだからね。ある関連性のある物事について話す時、一般的に多くの人々は、その問題のこと以外にも、関連する色々なこともまとめて話すからね。誰かが何か変わったことをすれば、既にそれは話題になっている。だけれど、ソロアルバムを作ったのは僕だけではないよ、AquilesはHanger、Kikoはソロでのキャリア、FelipeにはKarmaがあるからね。でも、そういった各自の活動は、全くもって、噂を裏付けるものではないよ。

 

MR: 非難役になる事が目的ではないのですが、Edu、多くのことがあなたを巻き込んで起こってきています。熱心なファンからの批判や、ブログでのジョーク などから、私たちはバンドに対し、多少の不満の様なものを抱いています。その終結を目指して、ANGRAの新譜において、どのようにそういったプレッシャーと闘うつもりですか? 既にANGRAでの2枚のスタジオアルバムと、DVDを作り、コンスタントにショーを行っている事は周知ですが?

Edu: 多くのことって、何を言いたいんだい? 意味のないインターネットでのいくつかの特殊なケースのこと? それらはかなりブラジル特有のものじゃないかな? 以前はそういったことを気にしたけれど、今はもう気にしないよ。軽いジョークで流したり、皮肉った曲を作ったりではなく、僕は音楽活動をして、ブラジル国内や世界での僕の居場所を掴んできた。それだけが大切なことで、だから僕のファンからの応援はとても熱心で、僕に対するどんなマイナスなことも消すんだ。ある時、何を掴んできたのか考えるのをやめたんだ、多くの努力の成果のあとに、多くの成功があるわけだからね。取るに足らない言動を気にすることはやめたよ。一番大切なもの、つまり僕の才能は、僕自身の中にあって、誰もそれを奪う事はできないからね!

 

MR: Temple Of ShadpwsツアーのDVDは、なぜ延期されたのですか? 

Edu: 延期ではなく、キャンセルになったんだよ。僕達は先にニューアルバムを作り、ANGRA15周年記念のDVDを作る方がベターだと思ったんだ。

 

MR: 「Almah」に戻ると、何回かこのソロプロジェクトでのショーを行いますね、どんなものになりそうですか?バンドメンバーや、セットリストは既に決めましたか?

Edu: うん、小規模なツアーをやるよ。今、日程を決めているのだけれど、8月と9月になるだろうな、その後ANGRAのツアーだからね。ショーをオファーしたい場合は、(+55:ブラジル)11-5579-4124に電話してね。うん、ツアーで一緒にプレイするメンバーはもう決めてあるんだ。ギターがDemian TiguezとGiuliano Daga、ベースがTito Falaschi、ドラムがAdriano Daga(Almahのミックスも手がけた人)なんだ。めちゃくちゃ良い時間になるね!彼らは長年プレイしているし、僕は皆に「Almah」をライブで披露するのが楽しみで仕方ないよ。既にリハーサルをしているのだけれど、すごいよ!僕自身も、何曲かでギターやピアノを弾くんだよ。充実した楽しいショーになるだろうな、ショーで会えるのを楽しみにしているよ!

 

MR: ANGRAのBrasil Metal Union2006(ブラジル国内のメタルバンドのみによるフェス)への参加はどう思いますか?このショーのための、何か特別なプランはありますか?

Edu: このショーを行う事はクールだよ!特に、なぜって僕は常にこの最高のフェスティバルを支援してきたからね。ANGRAは代表的な曲をプレイするよ。

 

MR: 「Almah」はシンプルなCDではなく、異なる意見を生むかもしれないですね。それが次のソロ作に影響を与える可能性があると思いますか?

Edu: そうだね、Almahはストレートでモダンだ、しかしプログレッシブロックの特徴がないにも関わらず、シンプルではないよね。良く練ったアレンジがなされているんだ。もう「Almah」の次のものを作曲したよ!ここ数年のあいだ、ANGRAやソロでの僕の活動に関して、沢山のニュースがあると思うよ!

 

MR: Edu、インタビューありがとう。論争の広がりになるような事を言ってごめんなさい。Good Luck for "Almah"!

Edu: みんな、大きな声援どうもありがとう。Hugs to metal fans. See you soon!!!