Almah/Edu Falaschi
2007 7/19 São Paulo, Anime Friends + 7/21 Curitiba, Opera1

 今回のAlmahのライブは、7/20前後にサンパウロで開催された「Anime Friends」という、約1週間にわたる一大アニメイベントでのスペシャルショーという状況でした。Almahのサンパウロでのショーは今まで数回あったものの、いずれもごく限られたスペースでのもので、今回はそれらよりはるかに大きなステージでのプレイ!駐車場をイベントスペースにした会場には、オーディエンスがびっしり!

 ギタリストのEdu Ardanuyが、イントロをワンフレーズ弾いては溜め、また弾いて溜め・・・と、期待を十分にあおり、他のパートがそれに重なっていき始まった曲はKing!オーディエンスの歓声がすごく、それがサビではさらに大きくなり「I'm the King !」と大コーラス!さすがサンパウロでの、大きなショーだな!と鳥肌がたちました。

 が、途中でトラブル発生!ギターの音が出なくなるものの、演奏は中断することなくそのまま続き、会場全体のテンションも落ちることなく続いており、じきにギターも復活して一安心でした。

 間髪をいれず、2曲目にBreak All The Weldsをプレイしたあとで、イベント関係者や集まったオーディエンスに謝辞を述べるEdu。そして「みんながよく知っている曲で・・・・・・The Course Of Nature.....!!」という曲フリで3曲目をプレイ。CDで聴くよりアップテンポな演奏でしたよ。

 今回のバンドメンバーは、DrにAquiles Priester、BにFelipe Andreoli、KeyにFábio Lagunaで、ほとんどANGRAの布陣なのですが、この曲では唯一異なるパート、ギターのEdu Ardanuyを特筆すべきでしょう!彼独自の素晴しいソロには、良い意味でとても意表をつかれ、感嘆のため息。周りの友人らと、Kikoに勝るとも劣らないね、と言い合っていました。

 次もANGRAからHeroes of Sand、5曲目にはBreatheと、しっとりとしたナンバーが続き、会場からはEduコール。昨年のAlmahのライブでは、Breatheの中間部でメンバー紹介や、Eduとオーディエンスの掛け合いがあったのですが、今回はそういったことはありませんでした。

 次の曲に、ゲストを呼び込みたいというEdu。「大の友人、というか友人以上で、いつもそばにいてくれて、いつもサポートしてくれて、素晴しいボーカリスト・ベーシストで、とにかく素晴しいやつ」と紹介されて登場したのは、Eduのご兄弟、Tito Falaschi !!! バンドはFelipeに代わりTitoのベースによって、AlmahからGolden Empireをプレイしました。

 このあたりで少しブレイクモード、リズム楽器隊のソロがありました。AquilesのドラムソロはANGRAでも目にできるかと思うのですが、Felipeのベースソロはそれに比べ、機会が少ないですよね。これが実に圧巻で、ベースでよくこれほどまでに指が動くものだな!と、開いた口がふさがらない状態でした。

 メンバー全員がステージに戻り、Keyの美しいイントロと、ドラムのカウントにのせてEduが歌いだしたのはForgotten Land。この曲は、前回のAlmahのライブではプレイしていないので、今回が初披露!加えて、アルバムで、この曲のソロを弾いているのは、今回のバンドメンバーであるEdu Ardanuyですから、それがそのままライブで見られて、得した気分でした。

 次の曲を紹介するのに、「ANGRAからもう1曲プレイしようと思うのだけど、ツアーではほとんどやっていない曲で・・・・」というEdu。会場からは色々な声があがり、それを聞いてか、ふふふと笑うEdu。ひと呼吸おいて力強く、「Bleeding Heart!」
これは多くのオーディエンスにとって嬉しいサプライズだったのか、「おおお〜〜!」と、一段大きいどよめきが起こりました。数曲、しっとりとした曲が続きましたが、Eduの声は、実に気持ちよく伸びていました。

 さて、ここからはムードが変わります。Edu Ardanuyの鋭いギターから、バンドはYngwie MalmsteenのNever Dieをプレイ!友人は、ほぼ完コピのギタープレイ!と、再度、彼のプレイに感心していました。

 勢いにのってそのまま次の曲、Spread Your Fireへ。大歓声です!そして次には、そのEdu Ardanuyのソロコーナーがありましたが、ここでは先のプレイとは一転、テクニカルだけでなく、自身のフィーリング満載の、よりロックなソロを披露。続いてFábioのKeyソロもあり、彼のソロ作品に見られるようなトリッキーなプレイあり、幻想的なサウンドありと、多彩なソロコーナーでした。

 その雰囲気を引き継いできたかのように、Children of Liesの怪しげなイントロが流れ、Hey!Hey!とコールをするオーディエンス。サビでもEduのあおりに応じ、Woo〜!Woo〜!と立派にコーラスを努め、バンドとともに曲を作っていました。中間のインスト部がオリジナルより引き伸ばされ、色々なソロが盛り込まれており、曲にさらなる色合いを与えていたと思います。

 続けてAlmahからさらに1曲、これまたファストチューンのTake Back Your Spellをプレイ。この曲も、CDでソロを弾いているのはEdu Ardanuyですが、この日のライブでも、実に見事にその華麗なプレイを再現していました。

 ところで、この日のライブは、冒頭にも書いたとおり、アニメイベントの一環です。そのことに敬意を表し、アカペラで♪Faça elevar, o cosmo no seu coração♪と、歌いだすEdu。そう、Eduがボーカルを録音した、ポルトガル語版のペガサス幻想曲(聖闘士星矢のテーマ曲)です。 母国語+アニメイベントということだけあり、場内も歌う歌う。Eduが歌うのをやめても、きとんと曲が続いていっていました。

 お楽しみのあとで、「次はMegadethを・・・・・・!」と曲紹介をすると、とても盛り上がる会場。 しかし、なかなか演奏が始まらない。 そこでEdu自身も気づいたのか、「あ〜〜〜、実は、まだだった(笑)」と、曲順を間違えてしまったことを笑ってやり過ごすEdu。ANGRAのライブ時とはまた違い、とてもリラックスした感じが見てとれました。 

 Almahからさらに1曲、Scary Zoneをプレイ。Fábioの短いが美しいソロがあるこの曲、その部分を生で聴けるのを楽しみにしていたのですが、Keyの音がやや小さく、あの美しさがライブでは表現し切れていないように感じました。Keyをせめてソロのときだけでも、もう少し上げてほしいと、実はANGRAのライブでもよく感じます。

 お次は今度こそMegadethの、Symphony of Destructionでした。Dave MustaineとEdu Falaschi、歌い方の全く異なるボーカリストですよね。実際、ボーカルに関して言えばオリジナルより若干パワーアップ、でも、Edu本来のパワフルなボーカルとも異なるもので、彼がカバーで歌うにぴったりな曲ではないようには感じました。それこそIron MaidenやDioの方がしっくりくるというか・・・。でも、逆にイメージではない分、それはそれで楽しくもありました。

 

 曲が終わった後Eduは、ライブの数日前に起きた飛行機事故から、政府への憤りなど、彼の考えをつらつらとまくし立てるように発言していました。「もしかして、それが言いたいがためにSymphony of Destructionをプレイしたの?」と、ふと思ったりもしたのですが、時期的に考えても、それは考えすぎですね。むしろ逆に、この曲のあとに、自分の言いたいことを持ってきたという感じだな、と思いました。 この発言を受けてEdu Ardanuyは、ブラジル国歌の出だしを弾いたりもしていました。 会場はやんややんやの大盛り上がり、「Eduを大統領に!」という声まで聞こえてきました。

 さて、それはそれ。まだ1曲残っています、ラストはNova Era。(そういった発言のあとに「Nova Era」とくると、さらに発言に、曲に意味を与えるようですよね。) これまでの勢いを失うことなく、逆にさらにエネルギーを増して、ラストスパート!Eduは最後に再びお礼を述べて、約1時間半のライブは、歓声の中、幕を閉じました。 

 

 2日後には、サンパウロから南へ車で約6〜7時間の街、パラナ州の州都・クリチバでもAlmahの単独ライブが行われました。会場はぐっと小さいところで、「広島のクラブクアトロみたいだ」、とクルーの方々は言っていました。

 タイムスケジュールはなぜか順当に押し、約1時間遅れの24時半ころにライブがスタート。にも関わらず、会場は人でいっぱいで、盛り上がりではサンパウロにも引けをとっていないように感じました。このラインナップでの2度目のライブということもあり、よりバンドとしてスムーズに展開していっていたと思います。 サンパウロのライブでは、Almahからの曲のところどころで歌詞を飛ばしてしまったEduですが、さすがにクリチバ公演ではそれも減っており、とてもエネルギッシュかつエモーショナルでした。 セットリストは、ペガサス幻想曲をやらなかっただけで、演奏した曲自体は同じですが、順序が入れ替わっており、ライブ前半にAlmahからの曲が多く、本編最後にSymphony of Destruction、アンコールはSpread Your Fire、Nova Eraと、ANGRAの曲での締めでした。

 振り返ってみると、演奏したのは15曲。うちAlmahから8曲、ANGRAから5曲、カバー2曲という構成でした。もう少しよくみてみると、今回演奏したカバー以外の曲は、どれもEduが作曲したものですよね。 昨年のRio de Janeiro公演のレポートで指摘していたことが、今回、現実になりました!そういう点ではまさにEdu Falaschiのライブであったと思います。 そして、昨年と異なり今回Eduは一切ギターを持たず、歌に専念していたためか、歌にもステージでの動きも、以前よりパワーが増しているように感じました。 

 といっても、ライブは彼だけのものでなく、Almahというバンドが、ステージ上に存在していたと思います。 その各バンドメンバーのソロコーナーもあり、改めてそのプレイの巧みさ・感性に感心したりもしました。

 しかしAlmahの中でもよりEduの歌声そのものが生きているPrimitive Chaosや、タイトルトラックのAlmahは、いまだにライブでプレイされていないのですよね。Box of Illusionもです。この曲はKeyが一際目立つだけに、今回はバンドにKeyもいることだし演奏するかな!?と、楽しみにしていただけに、残念です。いつかこれらの曲も聴けたら良いなと思います。

 この7/19サンパウロでのライブの様子とインタビューが、ここで見られます。
MySpace TV - ALMAH'S FIRST CONCERT + INTERVIEW BROADCASTED ON TV !!!
 このEduの発言には、「ワールドツアー」という言葉も飛び出してきているので、日本でも近いうちにAlmahのライブが観られると良いですね!!!

Set List - 7/19 Sao Paulo

01. King
02. Break All The Welds
03. The Course of Nature
04. Heroes of Sand
05. Breathe
06. Golden Empire
07. Drum Solo
08. Bass Solo
09. Forgotten Land
10. Bleeding Heart
11. Never Die
12. Spread Your Fire
13. Guitar Solo / Key Solo
14. Children of Lies
15. Take Back Your Spell
16. Scary Zone
17. Symphony of Destruction
18. Pegasus Fantasy
19. Nova Era


手書きのセットリスト


当初はこんな予定だったようですね